「無料できれいに文書作成」 tex の導入

こんにちは!
たくです。
今回は「texファイル」という形式のファイルがどういうものなのかをまとめます!
今日からtexを始めたいという人におすすめ。
読み方
「てふ」とか「てっく」とか読みます。海外では「てっく」なのかな?
texとは
拡張子が「.tex」のテキスト形式のファイルを「tex(てふ)ファイル」とよびます。(テキストファイルの拡張子は「.txt」ですので混同しないように。)
texファイルの例:旅のしおり.tex、実験レポート1.tex、hogehoge.tex
これらのtexファイルはtexの形式に則って書かれた、ソースコードの1種です。最終的に出力する文書の設計図となるものです。コンパイルすることで最終的にPDF形式で文書を出力できます。
texを使って文書を作成する流れは、
texファイルに文書の中身や形式を書く→コンパイル→PDF形式のファイルができる
です。実は、「コンパイル」のなかには、「texファイル→dviファイル→pdfファイル」という2段階が含まれています。一発でPDFに直してくれるコマンドを使うが楽なので気にしなくてもいいことですが。
texを使うメリット
Microsoft社のOfficeのWordを使えばだれでも簡単に直観的な操作で文書を作成することができます。現在はMacPCにもOfficeをインストールすることができます。
そんな状況においても、Wordを使わずにtexで文書を書くことにはいくつか理由があるんです。
一つ目は、レイアウトを細部まで自分で設定することができるので、自分の書きたいように書けるということ。「書きたいように」というのは、文字通りの意味です。形式に縛られることなく文書をデザインできます。
二つ目は、数式や化学式などを書くのが楽であり仕上がりがきれいだということ。Wordでも「数式モード」で数式を書くことはできますが、式がややこしくなってくると編集するのが大変であったり配置が絶妙に気に入らなかったりと問題があるんです。texではどんな数式もきれいに、自分の書きたいように書けます。
三つ目は、テキスト形式のファイルなので、編集作業中のPCの動作が「軽い」ということ。これはかなり重要なことです。文書内に画像が多かったりページ数が増えたりするとWordでの編集はかなり重くなり、PCのスペックが弱いと編集途中にPCがかたまってデータが消えることもあります。texファイルはテキスト形式のファイルにすぎないので、テキストエディタでさくさく編集することができます。ファイルサイズが小さいのでデータの移動も簡単です。
四つ目は、LinuxPCにも、無料で、インストールできるということ。Wordを使うためにはライセンスを購入する必要があります。結構高いんですよね、、、また、LinuxPCにOfficeを直接インストールすることはできません。ですが、texは無料でどんなOSでも使えます。
五つ目は、複数人で協同執筆しやすいということ。それぞれが作成したtexファイルを読み込むだけでいいので、編集作業も統合作業も楽ちんです。
僕が感じるのはこんなところです。
インストール
WindowsやLinuxの場合は、「TexLive〇〇」(2018/5/26現在の最新版はTexLive2018)をインストール。
Macの場合は、「Mac tex」をインストールしましょう。(TexLiveに追加でいくつかのアプリが付いてくる。)
インストール方法をググるといっぱい出てくると思いますが、TexWikiというサイトがいろいろなことを詳細に書いているので参考にするといいと思います。
大きめの書店に行けば、インストール用ディスクが付属している本も売っています。
テキストエディタとか統合環境
僕はWindowsではxyzzy+kyotex、MacとLinuxではemacs+yatexを使用しています。
emacs+yatexは補完機能がかなり強くて、おすすめです。コマンド入力に時間がかからないのでさくさく書き進められます。
書けるようになるまで
僕はtexで文書を書けるようになるまで、結構苦労しました。
初めてtexを使って文書を書いたのは、レポートをtexで書きなさいと言われたときです。
それまでWordでしか文書作成をしたことがなくて、「てふって、dviって、latexって、なんやねん、、」という何も分からない状態でした。Wordしか使ったことがない僕には「文書の設計図を書く」というイメージがありませんでした。
texを始めるにあたって重要なのは、簡単な文をとにかく出力させることができるようになることでしょう。最初はおまじないだと思って意味を考えなくてもいいですから、最低限の文法に従って書きましょう。
使っていくうちにコマンドの意味を理解していけばいいと思います。直観的なコマンドが多いので慣れればすぐに分かるようになります。
(こんなことを言ってはブログを書く意味ないやん、、、と思うかもしれませんが、texを使いこなせるようになるりたければ本を読むのが1番です。奥村晴彦さんが書いている「美文書作成入門」という本を読んでください。僕はこの本を読んでようやく書けるようになりました。)
まとめ
texで文書を作るのはそんなに難しいことではありません。
Wordを使い続けるという人も、1度やってみるとコンピュータでの文書作成の流れが分かるのでいいと思います。
多くの数式や画像を含んだ文書を作るときには、texは抜群の威力を発揮するのでぜひ試してみてください。
読んでいただき、ありがとうございました!
ではでは~。
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